福岡の水道水はまずい?飲める?大渇水から生まれた実力を公式検証

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こんにちは、『ラクして暮らす』運営者のやすです。

このブログでは、各社の公式サイトから料金を実費ベースで計算して比較しています。「契約しない方がいい」という結論も、遠慮なくそのまま書きます。

ずぼらさん
ずぼらさん

福岡で一人暮らしを始めたんだけど…水道水ってそのまま飲んでいいのかな?「福岡の水はまずい」ってネットで見かけて、ちょっと不安なんだよね。

やす
やす

その不安、よくわかるよ。先に言っておくと、福岡市の水道水はそのまま飲めるものとして届けられてるから安心して。それに福岡の水道は、2度の大渇水を乗り越えて生まれた“意外な実力”を持ってるんだ。

先に結論をお伝えします。

福岡市水道局によると、福岡市の水道水はそのまま飲めるものとして各家庭に届けられています。

国が定めた水道法の水質基準をクリアした水が、蛇口まで送られているからです。

この記事でわかること
  • 福岡の水道水がそのまま飲めると言える公式の根拠
  • 「福岡の水はまずい」という評判のおおもとをたどると、じつは古いアンケートに行き着くという話
  • 2度の大渇水を乗り越えて「節水都市」になった福岡ならではの武器(漏水率日本トップ・海水淡水化・北九州とのつながり)
  • それでも「まずい」と感じるときの原因と、おいしく飲むコツ

それでは、くわしく見ていきましょう。

目次
  1. 1.結論:福岡市の水道水は、そのまま飲める(公式データ)
  2. 1.1.水質検査の体制(福岡市水道局の案内より)
  3. 1.2.水源と浄水場——自前の川が少ない福岡が、どうやって水を確保しているか
  4. 1.3.硬度は「ごく普通の軟水〜中くらい」——8地点の実測データ
  5. 2.2度の大渇水から生まれた、福岡の水道の武器
  6. 2.1.287日間の大渇水を乗り越えて「節水都市」へ
  7. 2.2.漏水率2.6%——水を「漏らさない」技術は18大都市トップ
  8. 2.3.海の水を真水に変える施設「まみずピア」
  9. 2.4.となりの北九州市と、水道でつながっている
  10. 3.それでも「まずい」と感じるときの原因
  11. 3.1.「福岡の水はまずい」評判のおおもとをたどると
  12. 3.2.カルキ臭・建物側の要因
  13. 4.おいしく飲むコツと選択肢
  14. 4.1.まずは冷やす(0円)
  15. 4.2.浄水ポットを使う(月数百円)
  16. 4.3.手間をかけたくないなら浄水型ウォーターサーバー
  17. 5.まとめ:大渇水を越えた、福岡の水道水

結論:福岡市の水道水は、そのまま飲める(公式データ)

福岡市で暮らす人が水道水をそのまま飲むことは、福岡市水道局の案内をふまえると問題ないと考えられます。

なぜなら、福岡市の水道水は国(水道法)が定めた水質基準をクリアした水として供給されているからです。

福岡市水道局は、市内8つの地点で毎月、水道法の水質基準にもとづく検査を行い、すべての基準に適合していることを確認していると案内しています。

福岡市水道局「水質基準全項目の検査結果」から抜粋(2026年7月20日確認)

ここから、その中身を「検査」「水源・浄水場」「硬度」の3つに分けて見ていきます。

水質検査の体制(福岡市水道局の案内より)

1つ目のポイントは、福岡の水道水がたくさんの地点・たくさんの項目で検査されているということです。

福岡市水道局は、市内8つの地点にある蛇口(給水栓)で、毎月水質検査を行っています。

その8地点は、東区の名島(なじま)・志賀島(しかのしま)、博多区の大井、中央区の薬院(やくいん)、早良区(さわらく)の内野、南区の柏原(かしわら)、城南区の片江(かたえ)、西区の西浦(にしのうら)です。

行政区ごとにまんべんなく地点が置かれていて、東区だけは2地点でチェックしているのが特徴です。

検査する項目は、一般細菌や大腸菌から、色・にごり・においまで、全部で51項目にのぼります。

福岡市水道局が公開している令和7年度(2025年度)の検査結果には、こう書かれています。

「水道法の水質基準にすべて適合しています。」

福岡市水道局「給水栓の水質検査結果(令和7年度平均値)」から抜粋(2026年7月20日確認)

つまり、市内のいろいろな場所の蛇口で、毎月こまかくチェックしたうえで届けているということです。

水源と浄水場——自前の川が少ない福岡が、どうやって水を確保しているか

2つ目のポイントは、福岡の水がどこから来ているかです。

じつはここに、福岡の水道の“出発点”がかくれています。

福岡市水道局によると、福岡市は地形的に水資源に恵まれず、大きな川や湖が身近にありません。

そのため福岡の水は、市内外の9つのダムや近くの川、そして福岡地区水道企業団という組織から買っている水を組み合わせて確保しています。

公式の内訳を見てみましょう。

区分

おもな水源

割合

ダム

曲渕・五ケ山・江川など9つのダム

約38%

近くの川

市内・近郊の河川

約29%

福岡地区水道企業団から購入

筑後川・海水淡水化など

約33%

おもしろいのは、福岡の水をささえる9つのダムのうち、福岡市内にあるのは3つだけということです。

残りの6つは、那珂川市・朝倉市・糸島市・久山町(ひさやままち)など、市の外にあります。

福岡は自前の水源が少ないぶん、周辺の市や町にあるダムにも支えられて水を確保している、というわけです。

福岡市水道局「福岡市の水源・浄水場」から抜粋(2026年7月20日確認)

ずぼらさん
ずぼらさん

えっ、福岡って自分の大きな川がないの…!?それでよく水が足りてるね。

やす
やす

そこなんだ。じつは福岡は水にずっと苦労してきた街で、そのぶん「水を確保する工夫」と「むだにしない技術」がすごいんだよ。あとの章でその武器を紹介するね。

その9つのダムの中に、100年以上前から現役で働いている“ご長寿ダム”があります。

早良区にある「曲渕(まがりふち)ダム」です。

福岡市水道局の統計年報によると、曲渕ダムは大正12年(1923年)に完成し、昭和26年までは福岡市でただ一つの水源として市民の生活をささえてきました。

いまも自己水源の一部として現役で使われながら、その歴史的な価値から「近代水道百選」に選ばれ、平成21年には福岡市の有形文化財にも指定されています。

福岡市水道局「福岡市水道事業統計年報(令和6年度版)」から抜粋(2026年7月20日確認)

集めた水は、市内外にある5つの浄水場できれいにされてから各家庭に届きます。

そのうち粕屋町(かすやまち)にある「多々良(たたら)浄水場」では、「高度浄水処理」というワンランク上の処理を行っています。

これは、オゾンと活性炭を使って、かび臭のもとや微量の有機物までしっかり取り除く処理です。

福岡市水道局によると、多々良川はほかの川に比べて有機物が多いため、においを取り除く目的で平成17年(2005年)4月からこの高度浄水処理を始めたそうです。

福岡市水道局「多々良浄水場の高度浄水処理」から抜粋(2026年7月20日確認)

じつは、同じオゾンと活性炭を使う高度浄水処理を、市全体でより大規模に行っているのが大阪市です。

「淀川の水をおいしくする」という同じ切り口で公式データをまとめた記事があるので、あわせてどうぞ。

▶ 大阪の水道水はまずい?飲める?高度浄水処理の実力を公式で検証

硬度は「ごく普通の軟水〜中くらい」——8地点の実測データ

3つ目のポイントは、水の硬度(かたさ)です。

硬度とは、水にふくまれるカルシウムやマグネシウムの量を表す数字です。

この数字が低いほど「軟水」でクセが少なく、高いほど「硬水」でしっかりした口当たりになると言われています。

福岡市の水道水の硬度は8地点で27〜60mg/L・平均38〜42mg/Lの軟水(福岡市水道局の給水栓水質検査結果より)

福岡市水道局が公開している水質検査結果のPDF(令和6年度・令和7年度)から、当ブログが8地点それぞれの硬度を読み取って整理しました。

地点(行政区)

令和6年度(mg/L)

令和7年度(mg/L)

名島(東区)

60

59

志賀島(東区)

46

46

大井(博多区)

44

53

薬院(中央区)

29

37

内野(早良区)

33

36

柏原(南区)

27

27

片江(城南区)

37

41

西浦(西区)

32

34

8地点平均

38

42

福岡市水道局「給水栓の水質検査結果(令和6年度平均値)」同(令和7年度平均値)をもとに当ブログが集計(2026年7月20日確認)

表を見ると、地点によって多少の差はあります。

いちばん高い東区の名島でも60mg/L前後、いちばん低い南区の柏原は27mg/Lで、その差は2倍ほどです。

ただ、8地点を平均すると令和6年度は38mg/L、令和7年度は42mg/Lで、2年ともほぼ同じ水準におさまっています。

ちなみに福岡市水道局の別ページでは、令和2年度の8地点平均を41mg/Lと案内しており、ここ数年はずっと38〜42mg/Lあたりで安定していることがわかります。

福岡市水道局「ミネラルウォーターと水道水の話」から抜粋(2026年7月20日確認)

この数字を、ほかの都市とならべてみましょう。

都市

硬度(mg/L)

名古屋

18

札幌

35

福岡市(8地点平均)

38〜42

大阪

41

東京

70

北九州(区で違う)

28〜95

(他都市は各局公式または当ブログ既存の公式実績値・確認 2026-07-20)

こうして見ると、公式の実測データでは、福岡の水道水は硬度38〜42mg/Lのごく普通の軟水〜中くらいの水です。

大阪(41mg/L)とほぼ同じで、東京(70mg/L)や北九州の一部(最大95mg/L)ほど高くはありません。

硬度の面から見るかぎり、福岡の水道水は「クセが少なく飲みやすい部類」と言えます。

2度の大渇水から生まれた、福岡の水道の武器

ここからは、福岡の水道ならではの「武器」を紹介します。

じつは福岡の水道は、2度の大きな渇水(水不足)を乗り越えてきた歴史を持っています。

その苦労があったからこそ、いまの福岡には「水をむだにしない技術」と「水を確保するしくみ」がそなわっているのです。

287日間の大渇水を乗り越えて「節水都市」へ

まず1つ目の武器が、2度の大渇水を乗り越えた歴史そのものです。

福岡の水道の3つの武器:1978年大渇水からの復活・漏水率2.6%で大都市1位・海水淡水化施設まみずピア

さきほど見たとおり、福岡は地形的に水資源に恵まれない街です。

そのため過去に2度、長い給水制限(水道が止まる時間帯をもうけること)を経験しています。

渇水

給水制限の期間

1日の平均制限時間

昭和53年(1978年)

287日間

約14時間

平成6年(1994年)

295日間

約8時間

とくに昭和53年(1978年)の渇水は、287日間にわたって給水制限が続き、1日の平均で14時間も水が止まるという大変なものでした。

福岡市水道局「昭和53年と平成6年の渇水の記録」から抜粋(2026年7月20日確認)

ところが、次に大渇水が来た平成6年(1994年)は、日数こそ295日と長かったものの、断水時間は平均8時間まで短くなり、大きな混乱もなく蛇口からの給水を保つことができました。

福岡市水道局は、この差を「筑後川からの導水などの水資源開発」「コンピューターで水の流れを制御するしくみ」「そして何より市民の節水意識の向上」の成果だと説明しています。

この経験から福岡市は、昭和53年の大渇水を教訓に「節水型都市づくり」を進め、平成15年(2003年)には水を大切に使うための条例(節水推進条例)を全国に先がけて施行したとされています。

福岡市水道局「福岡市水道事業統計年報(令和6年度版)」から抜粋(2026年7月20日確認)

つまり福岡は、渇水という危機をきっかけに「水をむだにしない都市」へと生まれ変わった街なのです。

漏水率2.6%——水を「漏らさない」技術は18大都市トップ

2つ目の武器が、その節水都市らしさを数字で表す「漏水率(ろうすいりつ)」です。

水道は、浄水場から各家庭に届くまでの長い管を通る間に、どうしても少しは水が漏れてしまいます。

この「漏れる割合」が低いほど、水をむだにしない技術力が高い、ということになります。

福岡市の公式データによると、令和2年度の福岡市の漏水率は2.6%で、比べられた18の大都市の中で1位でした。

順位

都市

漏水率

1位

福岡市

2.6%

2位

名古屋市

2.7%

3位

東京都

2.8%

4位

札幌市

3.0%

5位

広島市

3.4%

福岡市「福岡市の水道 漏水率」から抜粋(2026年7月20日確認)

名古屋(2.7%)や東京(2.8%)をおさえての1位というのは、なかなかすごい数字です。

水に苦労してきた福岡だからこそ、一滴もむだにしない技術を地道に磨いてきた——それがこの漏水率にあらわれている、というわけです。

海の水を真水に変える施設「まみずピア」

3つ目の武器が、なんと海の水を飲める真水に変えてしまう施設です。

その名も「海の中道奈多海水淡水化センター」、愛称を「まみずピア」といいます。

福岡都市圏に水を供給している福岡地区水道企業団が運営している施設で、海水をこして真水にする「逆浸透膜(ぎゃくしんとうまく)」という方式を使っています。

福岡地区水道企業団によると、まみずピアは1日あたり最大5万立方メートルの真水をつくることができ、事業費は約408億円をかけて建てられ、平成17年(2005年)6月から水を送り始めました。

福岡地区水道企業団「海水淡水化センター(施設紹介)」から抜粋(2026年7月20日確認)

ずぼらさん
ずぼらさん

海の水を、飲める水にできるの!?なんだかすごい施設だね。

やす
やす

そうなんだ。渇水で苦労した福岡だからこそ生まれた発想だね。海に囲まれた土地の強みを、水源に変えちゃったってわけ。

この「まみずピア」、じつは規模もかなり大きい施設です。

福岡地区水道企業団の公式Q&Aによると、国内で大規模な海水淡水化施設は「福岡市のまみずピア(1日5万立方メートル)」と「沖縄県の北谷(ちゃたん/1日4万立方メートル)」の2カ所とされています。

企業団自身は「日本一」といった言い方はしていませんが、新聞などの報道では「国内最大規模の海水淡水化プラント」と紹介されており、規模の面で全国トップクラスであることは間違いなさそうです。

福岡地区水道企業団「海水淡水化センター(Q&A)」から抜粋(2026年7月20日確認)

となりの北九州市と、水道でつながっている

4つ目の武器が、となりの北九州市と水道でつながっているという“備え”です。

福岡都市圏と北九州市の間には、「北部福岡緊急連絡管」という水道管が平成23年(2011年)に整備されました。

これは、いざというときにおたがいの水を融通し合えるようにするための管です。

ふだんは北九州市側が、宗像市(むなかたし)・福津市(ふくつし)・古賀市(こがし)・新宮町(しんぐうまち)といった福岡都市圏の一部へ水道用水を送っています。

北九州市上下水道局「令和8年度水質検査計画」から抜粋(2026年7月20日確認)

ここは正確にお伝えしておきますが、福岡市の中心部が直接この水を受けているわけではありません。

受け取っているのは、あくまで宗像市など福岡都市圏の周辺の自治体です。

それでも、大きな渇水や災害のときに市の境をこえて助け合えるしくみがあるというのは、水に苦労してきた地域どうしにとって、とても心強い備えです。

この“となりの街”である北九州市の水道水も、公式データで検証しています。

区によって硬度が大きく違うという、福岡市とはまた違った特徴があっておもしろいので、あわせてどうぞ。

▶ 北九州市の水道水はまずい?飲める?区で違う硬度を公式で検証

それでも「まずい」と感じるときの原因

ここまで見てきたように、福岡の水道水は公式データの上ではごく普通の飲める水です。

それでも「福岡の水はまずい」という声があるのも事実です。

その正体を、順番に見ていきます。

「福岡の水はまずい」評判のおおもとをたどると

まず、いちばん気になる「まずい」という評判の出どころからお話しします。

ネット上で見かける「福岡の水はまずい」という声のおおもとをたどっていくと、2015年に行われた、ある民間のアンケート調査に行き着きます。

「地元の水道水がおいしいと思うか」を各地でたずねたインターネット調査で、その結果、福岡県などが下位のグループとして紹介されました。

ただ、この調査には知っておきたいポイントがあります。

この調査は10〜60代の男性だけ4,700人が対象で、しかも福岡県から答えた人は約40人ほどでした。

ITmedia「地元の水道水がおいしいと思う都道府県ランキング」から抜粋(2026年7月20日確認)

「男性だけ」「福岡県は数十人という少ない人数」「10年以上前のデータ」という3つの点から、この結果だけで「福岡の水はまずい」と決めつけるのは、少し無理があります。

実際、この記事の前半で見たとおり、公式の実測データでは福岡の水道水の硬度は8地点平均38〜42mg/Lで、名古屋や大阪に近いごく普通の軟水〜中くらいの水でした。

つまり、「まずい」という評判のもとは古い少人数のアンケートで、いっぽう公式の数字はごく普通、という構図になっているわけです。

ずぼらさん
ずぼらさん

えっ、40人くらいの回答で「福岡はまずい」ってイメージが広まってたの…!?

やす
やす

そうなんだ。もちろん「まずいと感じた人がゼロ」ってわけじゃないよ。でも“事実”として広めるには、ちょっと根拠が心もとないよね。だから僕は、評判をうのみにせず公式の数字で見ることをおすすめしてるんだ。

カルキ臭・建物側の要因

もうひとつの原因が、水質そのものではなく、においや建物側の要因です。

1つ目が、塩素のにおい(カルキ臭)です。

水道水には、蛇口に届くまで衛生的に保つために塩素が入っています。

福岡市水道局も「塩素が残っているということは、安全の証です」と案内しており、塩素のにおいは、むしろきちんと消毒されている証拠とも言えます。

福岡市水道局「水道水をもっとおいしく飲むには」から抜粋(2026年7月20日確認)

2つ目が、建物側の要因です。

マンションやアパートには、水道の水をいったんタンクにためてから各部屋に送る「貯水槽(ちょすいそう)」を使う建物があります。

このタンクの管理は建物の所有者・管理者の担当なので、掃除が行き届いていないと水の味やにおいに影響することがあります。

不安なときは、建物の管理会社や大家さんに「貯水槽の清掃・点検はしていますか?」と聞いてみると安心です。

また、朝いちばんなど長く水がとどまったあとは、念のためコップ1杯ぶんほど水を流してから使うと、より気持ちよく使えます。

カルキ臭など、水道水が「まずい」と感じる理由と対策は、別の記事でもくわしくまとめています。

▶ 浄水型ウォーターサーバーがまずいと感じる理由|公式の対処法つき

おいしく飲むコツと選択肢

水道水は安全だとわかっても、「においだけは気になる」という人もいるはずです。

そこで、福岡の水道水をおいしく飲むコツを、お金のかからない順に紹介します。

まずは冷やす(0円)

いちばんラクでお金もかからないのが、冷やすことです。

水は冷たいほどにおいを感じにくく、おいしく感じやすいと言われています。

福岡市水道局も、水道水は「水温10℃〜15℃の時が最もおいしく感じられます」と案内しています。

福岡市水道局「水道水をもっとおいしく飲むには」から抜粋(2026年7月20日確認)

水道水をボトルに入れて冷蔵庫で冷やしておくだけで、ぐっと飲みやすくなります。

ただし塩素が抜けた水は雑菌が増えやすいので、その日のうちに飲みきってください。

浄水ポットを使う(月数百円)

もう少し手軽においしくしたいなら、浄水ポットがおすすめです。

水道水を通すだけでカルキ臭のもとをこし取ってくれるので、冷やす以外の手間もほとんどいりません。

費用はカートリッジ代くらいで、交換の頻度にもよりますが月数百円ほどが目安です。

ペットボトルの水を買い続けるより、水道水を活かすほうが、お財布にはずっとやさしいというわけです。

手間をかけたくないなら浄水型ウォーターサーバー

カートリッジ交換すら面倒で、冷水も温水もすぐ使いたいなら、浄水型ウォーターサーバーという選択肢もあります。

これは水道水をそそぐだけで、内蔵フィルターを通したきれいな水を冷水・温水で使えるタイプです。

ボトルを注文して運んだり、ゴミを出したりする手間がないのが特長です。

ただし本体の月額がかかるので、「水道水そのままで十分」な人には必ずしも必要ありません。

浄水型ウォーターサーバーが自分に合うかどうかを、料金を実費で比較して判断したい人は、次の記事でくわしく解説しています。

▶ 浄水型ウォーターサーバーのデメリット全部見せ|後悔しない選び方

まとめ:大渇水を越えた、福岡の水道水

福岡市で暮らす人が水道水をそのまま飲むことは、福岡市水道局の案内をふまえると問題ないと考えられます。

市内8地点の蛇口で、毎月51項目の検査を通った水が届いているからです。

そして福岡の水道の大きな魅力は、2度の大渇水を乗り越えて「節水都市」になったという歴史でした。

水を漏らさない技術は18大都市トップの漏水率2.6%、海の水を真水に変える「まみずピア」、そしてとなりの北九州市とつながる緊急連絡管——どれも、水に苦労してきた福岡ならではの武器です。

硬度も8地点平均38〜42mg/Lで、大阪や名古屋に近いごく普通の軟水〜中くらいの水でした。

「まずい」という声もありますが、そのおおもとは2015年の少人数のアンケートで、公式の数字を見るとごく普通の飲める水だとわかります。

だから多くの一人暮らしは、水道水そのままか、月数百円の浄水ポットで十分です。

福岡の水道水・選択肢まとめ(ラクな順)
  • ①水道水そのまま … 0円・まずはコップ1杯試すのがおすすめ
  • ②冷やす … 0円・においを感じにくくしたい人に(その日のうちに飲みきる)
  • ③浄水ポット … 月数百円・手間なくおいしくしたい人に
  • ④浄水型ウォーターサーバー … コスパは要検討・冷水も温水も毎日使う人に

まずは今日、蛇口の水をコップ1杯そのまま飲んでみてください。

「福岡の水って、こんなに苦労して守られてきた水だったんだ」と、ちょっと見え方が変わるはずです。

やす
やす

福岡の水は、2度の大渇水を越えてきた“節水都市の水”なんだ。まずは水道水か浄水ポットで様子を見て、それでも冷水も温水も毎日たっぷり使いたくなったら、サーバーのコスパだけ確認しておこう!

浄水型ウォーターサーバーが自分に必要か・不要かを、料金を実費で比較して判断したい人は、次の記事をどうぞ。

▶ 浄水型ウォーターサーバーのデメリット全部見せ|後悔しない選び方