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こんにちは、「大阪市の水道水は飲める?まずい?」を公式データで検証する『ラクして暮らす』運営者のやすです。
このブログでは、各社の公式サイトから料金を実費ベースで計算して比較しています。「契約しない方がいい」という結論も、遠慮なくそのまま書きます。
大阪市で一人暮らしを始めたんだけど…水道水ってそのまま飲んでいいのかな?「大阪の水はまずい」ってよく聞くから、ちょっと不安で…
その不安、よくわかるよ。でも安心して。大阪市水道局は、水道水をそのまま飲めるものとして届けてくれてるんだ。じつは「まずい」って言われてたのは、けっこう昔の話なんだよ!
先に結論をお伝えします。
大阪市水道局によると、大阪市の水道水はそのままでも安心しておいしく飲めるとされています。
国が定めた水道法の水質基準をクリアした水が、各家庭の蛇口まで届けられているからです。
そして「大阪の水道水はまずい」というイメージは、高度浄水処理が広がる前の昔の話です。
- 大阪市の水道水がそのまま飲めると言える公式の根拠
- 「大阪の水はまずい」と言われた過去の正体(公式が自分で認めています)
- 「水道水がまずい県ランキング」に根拠はあるのか(大阪は何位?)
- 気になるときの原因と、今おいしく飲むコツ
- 大阪市とそれ以外の市町村で、水道事業者が違うという大事な話
それでは、くわしく見ていきましょう。
目次
- 1.結論:大阪市の水道水は、そのまま飲める(公式データ)
- 1.1.安全性の根拠:52項目の水質基準と220項目超の検査
- 1.2.大阪市の水道水の硬度は42mg/L(東京よりさらに軟水寄り)
- 1.3.「大阪市」と「大阪府内の市町村」は水道事業者が違う
- 2.「大阪の水道水はまずい」と言われた過去の正体
- 2.1.公式自らが認める過去
- 2.2.2000年、高度浄水処理100%へ
- 2.3.「まずい」から金賞へ
- 3.「水道水がまずい県ランキング」に根拠はあるのか(大阪は何位?)
- 3.1.公的機関の「都道府県別ランキング」は見つからなかった
- 3.2.ネットのランキングは、記事によって順位がバラバラ
- 3.3.たどれる根拠は1つ=「パナソニック調べ」のアンケート
- 3.4.41年前、国が選んだ「おいしい水の都市32市」に大阪市はない
- 3.5.公的な全国調査はあるが、都道府県別ではない
- 3.6.そして今の大阪市は、その1985年の基準で自己採点を公表している
- 4.それでも水道水を「まずい」と感じるときの原因
- 4.1.建物の貯水槽や給水方式
- 4.2.カルキ臭(塩素のにおい)やぬるさが気になるとき
- 5.大阪の水道水をおいしく飲むコツと選択肢
- 5.1.まずは冷やす(0円)
- 5.2.浄水ポットを使う(月数百円)
- 5.3.手間をかけたくないなら浄水型ウォーターサーバー
- 6.まとめ:大阪市の水道水はそのまま飲める。「まずい」は過去の話
結論:大阪市の水道水は、そのまま飲める(公式データ)
大阪市で暮らす人が水道水をそのまま飲むことは、大阪市水道局の案内をふまえると問題ないと考えられます。
なぜなら、大阪市の水道水は国(水道法)が定めた水質基準をすべてクリアした水として供給されているからです。
大阪市水道局の公式ページにも「大阪市の水道水は、そのままでも安心しておいしくお飲みいただけます」とはっきり書かれています(確認 2026-07-31)。
同じページでは、アンケートで98%の方から「おいしい」との回答があったとも紹介されています。
まずは、大阪市の水道水が「飲める」と言える基本データを整理しました。

▲大阪市の水道水の基本データ(出典:大阪市水道局の案内より/2026年7月時点)
ここから、その中身を「検査」「硬度」「事業者の違い」の3つに分けて見ていきます。
安全性の根拠:52項目の水質基準と220項目超の検査
1つ目のポイントは、大阪の水道水がきびしい検査を通っているということです。
大阪市水道局によると、大阪市の水道水には52項目の水質基準が定められています。
その内訳は、健康に関する32項目と、味やにおいなど生活上の支障に関する20項目です。
さらに大阪市水道局は、水源から蛇口までの間に220項目を超える水質検査を行っていると案内しています。
*出典:大阪市水道局「大阪市の水道水について」(2026年8月21日確認・ページ更新日2026年3月31日)
つまり、飲んで大丈夫かどうかを、たくさんの角度からチェックしたうえで届けているということです。
なお、この52項目の水質基準は大阪市が独自に決めたものではなく、国が定めているものです。
*出典:環境省 水質基準項目と基準値のページ(2026年8月21日確認)
ここで1つ、正直にお伝えしておきたいことがあります。
じつは大阪市水道局の公式サイトの中でも、ページによって数字が少し違います。
検査の項目数は「大阪市の水道水について」(2026年3月31日更新)では220項目超ですが、Q&Aのページ(2025年3月10日更新)では200項目超と書かれています。
水質基準の項目数も、52項目と書かれたページと51項目と書かれたページがあります。
*出典:大阪市水道局 水道水のQ&Aページ(2026年8月21日確認)
この記事では、更新日がいちばん新しいページの数字(水質基準52項目・検査220項目超)を採用しています。
大阪市の水道水の硬度は42mg/L(東京よりさらに軟水寄り)
2つ目のポイントは、大阪市の水道水の硬度が低い「軟水」だということです。
硬度の区分には、WHO(世界保健機関)の飲料水水質ガイドラインを使います。
札幌市水道局が紹介しているこの区分では、0〜60mg/L未満が「軟水」、60〜120mg/L未満が「中硬水」、120〜180mg/L未満が「硬水」、180mg/L以上が「超硬水」の4段階に分かれます。
*札幌市水道局「水質トピックス(水質相談)」から抜粋(2026年8月27日確認)
大阪市水道局の公式ページには、硬度が42mg/Lと記載されています(おいしい水指標の直近1年間平均値・確認 2026-07-31)。
硬度が低い水はクセが少なく、口当たりがまろやかに感じられると言われています。
参考までに、東京都水道局によると東京の硬度は平均で約60mg/L(令和4年度)です。
数字だけで見れば、大阪の水道水は東京よりもさらに軟水寄りということになります。
ただし1つだけ正直にお伝えすると、この硬度42mg/Lが「何年度のデータか」は公式ページに明記がありませんでした。
そのため、ここでは「大阪の水道水は軟水寄り」という目安として受け取ってください。
ただ、それだけでは物足りないので、年度がはっきりしている最新の実測データも確認しました。
大阪市水道局が公表している令和8年5月13日採水の水質検査結果では、市内21地点すべてで硬度が41〜42mg/Lでした。
21地点の単純平均は41.76mg/Lで、公式ページの42mg/Lとほぼ同じ数字です。
*出典:大阪市水道局 水質検査結果(令和8年5月13日採水)(2026年8月21日確認)
年度がはっきりしているデータでも同じ水準だったので、大阪市の水道水は硬度40mg/L台と見てよさそうです。
「大阪市」と「大阪府内の市町村」は水道事業者が違う
3つ目は、この記事でいちばん誤解されやすい大事な話です。
じつは、大阪府に一律の「大阪府水道局」というものは存在しません。
大阪市の中は大阪市水道局が運営していますが、それ以外の市町村は「大阪広域水道企業団」という別の組織が水源の卸元になっています。
大阪広域水道企業団は、大阪市を除く府内42市町村で構成される組織です(確認 2026-07-15)。
そのため、この記事のデータは大阪市水道局が中心です。大阪市以外にお住まいの方は、お住まいの市町村の水道事業者の公式サイトで最新情報を確認してください。
とはいえ、後で見るとおり、大阪市も大阪府内も同じように高度浄水処理を進めてきた歴史があります。
なお、東京の水道水について知りたい方は、同じ切り口で公式データをまとめた記事があります。
▶ 東京の水道水は飲める?水道局の公式データと「まずい」の正体
「大阪の水道水はまずい」と言われた過去の正体
結論から言うと、「大阪の水はまずい」は、高度浄水処理が広がる前の“過去の話”です。
その理由は、水道事業者が浄水の技術を大きく進化させ、水質を国の基準できびしく管理するようになったからです。
ここがこの記事のいちばんの見どころなので、「昔まずかった理由」から「今の実力」まで、順番に見ていきましょう。

▲「まずい」から金賞への逆転年表(出典:大阪市水道局・大阪広域水道企業団の案内および各報道より/2026年7月時点)
公式自らが認める過去
まず面白いのが、「昔まずかった」ことを水道事業者自身が正直に認めている点です。
大阪広域水道企業団の公式ページには、こう書かれています。
「かつて、大阪広域水道企業団の水源である琵琶湖や淀川の水質の影響などにより、『大阪の水はまずい』と言われ続けてきました。」(大阪広域水道企業団「水道・水質ミニ事典」・確認 2026-07-15)
同じページでは、まずいと言われた主な原因は、夏の前後に発生する「かび臭」だったとも説明されています。
川の水にプランクトンなどが増えると、カビのようなにおいがつくことがあったのです。
このにおいのもとになるのは、藻類がつくる2-メチルイソボルネオール(2-MIB)やジェオスミンと呼ばれる物質です。
名前は難しいですが、どちらも「カビのようなにおい」として感じられる成分の名前です。
公式が自分で「まずいと言われていた」と書いているのは、逆に言えば、それだけ今の水に自信があるということでもあります。
2000年、高度浄水処理100%へ
この「かび臭」を解決したのが、高度浄水処理という技術です。
高度浄水処理とは、通常の浄水処理に「オゾン処理」と「粒状活性炭処理」を加えた方法です。
大阪市水道局の説明によると、まずオゾンの強い酸化力でかび臭やトリハロメタンの原因となる物質を分解し、そのあと粒状活性炭で残ったにおい成分を吸着して取り除きます。
大阪市では、この高度浄水処理を段階的に進め、平成12年(2000年)3月に高度浄水処理水100%の市内全量給水を開始しました。
これは政令指定都市で初めての達成とされています。
いっぽう大阪市以外を担う大阪広域水道企業団は、これより早い平成10年(1998年)7月22日から、全ての浄水場(村野・庭窪・三島)で高度浄水処理水を届けています。
つまり大阪市と大阪府内では、達成した年こそ違いますが、どちらも同じように「かび臭を技術で解決してきた」という流れです。
「まずい」から金賞へ
技術が変わると、まわりの評価も変わりました。
2009年には、報道でも「『まずい』『くさい』から一転、大阪の水道水はおいしい」と取り上げられています(J-CASTニュース2009年8月23日・確認 2026-07-15)。
さらに象徴的なのが、ペットボトル水での受賞です。
かつて、大阪市の水道水を使ったペットボトル水「ほんまや」が、2011年にモンドセレクションで金賞を受賞したことがありました。
これは、国内の自治体がつくる飲料水としては初めての金賞だったと報じられています。
ひとつだけ正直にお伝えすると、この「ほんまや」が今も販売されているかは、本記事では確認できていません。
そのため、ここではあくまで過去の実績として紹介しています。
えっ、まずいって言われてた水が金賞まで取ったの?知らなかった…
そうなんだ。しかも「昔まずかった」って公式が自分で認めてるくらい、今の水には自信を持ってるってことだね!
「水道水がまずい県ランキング」に根拠はあるのか(大阪は何位?)
「大阪 水道水 まずい」と調べると、「水道水がまずい県ランキング」といったページがたくさん出てきます。
そこで、そのランキングの元になっているデータを探してみました。
結論から言うと、国や公的機関が出している「都道府県別の水道水おいしさランキング」は、調べた範囲では見つかりませんでした。
見つかったのは、民間企業のアンケート調査が1本と、41年前に国が選んだ「おいしい水の都市」のリストだけです。
順番に見ていきます。
公的機関の「都道府県別ランキング」は見つからなかった
まず、水道に関わる公的機関のサイトを探しました。
探したのは、厚生労働省・国土交通省・環境省・日本水道協会の4か所です。
どこにも、都道府県を「おいしい順」に並べたデータはありませんでした。
その理由のヒントになりそうな説明が、東京都水道局の公式ページにあります。
「味覚は人によって感じ方が違いますので、おいしい水を一概には決められるものではありません」(東京都水道局 よくある質問)
*出典:東京都水道局 よくある質問(2026年8月21日確認)
水を届けている当事者が、「おいしい水は一概には決められない」と説明しているわけです。
ネットのランキングは、記事によって順位がバラバラ
次に、検索で出てくるランキング記事をいくつか見比べました。
すると、大阪の順位が記事によってまったく違うことがわかりました。
「まずい2位」としている記事もあれば、「3番目」としている記事、「おいしさで47都道府県中45位」としている記事もあります。
同じ大阪の話なのに順位が食い違うのは、全員が同じ調査を根拠にしているわけではない、ということです。
つまり、順位そのものに共通の土台がない状態です。
「大阪はまずい2位」って記事も見たし、「3位」って記事もあったよ。どっちが本当なの?
どっちも、元にしてるデータが同じとは限らないんだ。順位が記事ごとに違うのは、みんなが同じ物差しで測ってない証拠だよ!
たどれる根拠は1つ=「パナソニック調べ」のアンケート
とはいえ、まったく根拠がないわけでもありません。
順位の元をたどれた唯一の調査が、パナソニックが2024年に発表した全国アンケートです。
調査の概要は次のとおりです。
- 発表:2024年2月15日(パナソニック調べ)
- 調査時期:2024年1月
- 実施:楽天インサイト
- 対象:20〜59歳・各都道府県100人ずつ・計4,700人
- 方法:インターネット調査
この調査で、大阪府は「水道水をおいしいと感じない」と答えた人が62.0%でした。
47都道府県のなかで3番目に高い数字です。
1位は沖縄県の75.0%、2位は千葉県の71.0%でした。
反対に「おいしいと感じる」が多かったのは、1位が鳥取県の78.0%、2位が富山県の77.0%です。
*出典:パナソニック「水道水に関する全国調査」(PR TIMES)(2026年8月21日確認)
この数字は隠さずお伝えしますが、読むときに押さえておきたい点が2つあります。
1つ目は、これが水質検査ではなく、「どう感じるか」を聞いたアンケートだということです。
2つ目は、この調査を発表したパナソニックが、浄水器をつくっているメーカーだということです。
調査の時期・人数・方法はきちんと公開されていて、実際に行われた調査です。
そのうえで、「水道水がおいしくない」という結果が自社製品の需要につながる立場にある、という背景は知っておいて損はありません。
41年前、国が選んだ「おいしい水の都市32市」に大阪市はない
もう1つ、ランキングの元ネタとしてよく引用されるのが、1985年(昭和60年)4月に旧厚生省の「おいしい水研究会」が発表したリストです。
人口10万人以上の198市のなかから、「水道水のおいしい都市」として32市が選ばれました。
このリストに、大阪市は入っていません(大阪府内の市はゼロです)。
研究会は同じ1985年4月24日に、「おいしい水の要件」として7つの数値の目安も示しています。
- ①蒸発残留物 30〜200mg/L
- ②硬度 10〜100mg/L
- ③遊離炭酸 3〜30mg/L
- ④過マンガン酸カリウム消費量 3mg/L以下
- ⑤臭気度 3以下
- ⑥残留塩素 0.4mg/L以下
- ⑦水温 20℃以下
これは研究会の提言であって、法律で決められた基準ではありません。
*出典:静岡県富士宮市「水道水のおいしい都市32市」/帯広市上下水道部「おいしい水とは」(2026年8月21日確認)
ここで大事なのは、この選定が41年前だということです。
大阪市が高度浄水処理水を市内全量に広げたのは2000年3月なので、この選定はそれよりも前の話になります。
つまり32市に大阪市が入っていないのは、かび臭に悩まされていた時代のリストであって、今の大阪市の水道水を評価したものではありません。
公的な全国調査はあるが、都道府県別ではない
「では公的なデータは何もないのか」というと、そうではありません。
ただし、どれも都道府県ごとの順位という形にはなっていません。
1つ目は、内閣府の「水循環に関する世論調査」です。
令和6年7月の調査(郵送法・有効回収1,750人)では、水道水をそのまま飲むと答えた人が39.1%でした。
また、大都市ほど水道水をそのまま飲まない傾向も示されています。
*出典:内閣府「水循環に関する世論調査」(令和6年7月調査)(2026年8月21日確認)
2つ目は、国土交通省がまとめている「異臭味被害」の集計です。
これは、水道水のにおいや味について被害が報告された状況を、全国から集めたものです。
令和5年度の被害人口は約214万人、被害のあった浄水場は123か所でした。
ピークだった平成2年度は2千万人台だったので、大きく減っています。
原因の内訳を見ると、全49件のうち45件がカビ臭・土臭でした。
地域別では、近畿が54万4千人、中国が55万1千人となっています。
ただしこの集計は全国を8つの地域ブロックに分けたもので、都道府県別の内訳は公表されていません。
*出典:国土交通省 異臭味被害状況の資料(令和5年度)(2026年8月21日確認)
そのため、近畿の数字から「大阪だけ」を取り出すこともできません。
そして今の大阪市は、その1985年の基準で自己採点を公表している
ここまで「41年前のリストに大阪市は入っていない」という話をしました。
ではその後、大阪市がどうしたのか。
じつは大阪市水道局は、この1985年の研究会が示した項目に独自の項目を加えて、「大阪市おいしい水指標」という10項目の物差しをつくり、達成状況を公表しています。
研究会由来の6項目は、蒸発残留物・硬度・遊離炭酸・過マンガン酸カリウム消費量・臭気強度・残留塩素です。
大阪市が独自に加えた4項目には、かび臭のもとである2-MIBとジェオスミンも入っています。
どちらも「1ng/L未満」という目標で、達成と公表されています。
そして注目したいのは、10項目のうち2項目は「未達成」と、市が自分で書いていることです。
未達成とされているのは、遊離炭酸と、残留塩素についての大阪市独自の指標です。
*出典:大阪市水道局「大阪市の水道水について」(2026年8月21日確認・ページ更新日2026年3月31日)
順位をつけた誰かの評価より、水を届けている当事者が、自分の物差しで「できていないところ」まで公表しているほうが、判断材料としては確かだと思います。
ここまでを整理します。
- 公的機関の都道府県別おいしさランキングは、調べた範囲では見つからなかった
- 元をたどれた調査は「パナソニック調べ」のアンケート1本(2024年1月・4,700人・インターネット調査)
- そこでは大阪府は「おいしいと感じない」62.0%で3番目(隠さずお伝えします)
- ただしこれは水質検査ではなく「感じ方」を聞いたアンケート
- 1985年の「おいしい水の都市32市」に大阪市はないが、高度浄水処理より前の41年前の選定
- その1985年の項目を、今の大阪市は自分の指標にして達成状況を公表している(10項目中2項目は未達成と正直に)
だから、「大阪は全国◯位にまずい」と言い切れる公的な根拠は、今のところ見当たりません。
じゃあ、大阪が何位かって話は気にしなくていいの?
順位より、自分の家の蛇口から出てくる水がどうかのほうがずっと大事だよ。次は、それでも味やにおいが気になるときの原因を見ていこう!
それでも水道水を「まずい」と感じるときの原因
ここまで見てきたように、大阪の水道水そのものは、きびしい検査を通った安全な水です。
それでも「なんだか味やにおいが気になる」というときは、水そのものより“蛇口に届くまでの環境”に原因があることがほとんどです。
代表的なものを2つに分けて見ていきます。
建物の貯水槽や給水方式
1つ目は、マンションやアパートの貯水槽(受水槽)です。
建物によっては、水道の水をいったんタンクにためてから各部屋に送る「受水槽方式」が使われています。
このタンクの管理は建物の所有者・管理者の担当なので、掃除が行き届いていないと水の味に影響することがあります。
大阪市水道局によると、有効容量が10立方メートルを超える大きな貯水槽(簡易専用水道)は、年1回以上の清掃と検査が義務づけられています(確認 2026-07-15)。
さらに大阪市の場合、10立方メートル以下の小さな貯水槽についても、市独自の指導要綱で「簡易専用水道に準じた管理」をお願いしています。
不安なときは、建物の管理会社や大家さんに「貯水槽の清掃・検査はしていますか?」と聞いてみると安心です。
なお、最近は貯水槽を使わず、配水管の水を直接各戸に届ける「直結方式」の建物も増えています。
直結方式はタンクを介さないぶん、鮮度の面でメリットがあると大阪市水道局も案内しています。
カルキ臭(塩素のにおい)やぬるさが気になるとき
2つ目は、カルキ臭(塩素のにおい)や、水がぬるいことです。
水道水には、蛇口に届くまで雑菌が増えないように塩素が入っています。
これは安全のためにあえて入れている成分なので、塩素のにおいはむしろきちんと消毒されている証拠とも言えます。
では、大阪市の水道水にはどのくらいの塩素が入っているのでしょうか。
大阪市水道局のQ&Aによると、蛇口での残留塩素は年平均で0.4mg/L程度と説明されています。
同じページでは、法令で蛇口に0.1mg/L以上を保つことが定められていること、快適に飲むための目標値として1.0mg/L以下という数値があることも示されています。
*出典:大阪市水道局 水道水のQ&Aページ(2026年8月21日確認)
数字だけを並べると、0.4mg/Lは0.1mg/L以上という決まりの範囲に入り、1.0mg/Lという目標値よりは低い水準ということになります。
また、水はぬるいとにおいを感じやすくなるため、「まずい」と感じる一因になりがちです。
カルキ臭やぬるさなど、水道水が「まずい」と感じる理由と対策は、別の記事でくわしくまとめています。
▶ 浄水型ウォーターサーバーがまずいと感じる理由|公式の対処法つき
大阪の水道水をおいしく飲むコツと選択肢
水道水は安全だとわかっても、「においだけは気になる」という人もいるはずです。
そこで、大阪の水道水をおいしく飲むコツを、お金のかからない順に紹介します。
まずは冷やす(0円)
いちばんラクでお金もかからないのが、冷やすことです。
水は冷たいほどにおいを感じにくく、おいしく感じやすいと言われています。
一般に、水がおいしいと感じられる温度はおおむね10〜20℃くらいと言われています。
水道水をボトルに入れて冷蔵庫で冷やしておくだけで、ぐっと飲みやすくなります。
ただし塩素が抜けた水は雑菌が増えやすいので、その日のうちに飲みきってください。
浄水ポットを使う(月数百円)
もう少し手軽においしくしたいなら、浄水器のなかでも手軽な「浄水ポット」がおすすめです。
水道水を通すだけでカルキ臭のもとをこし取ってくれるので、冷やす以外の手間もほとんどいりません。
費用はカートリッジ代くらいで、交換の頻度にもよりますが月数百円ほどが目安です。
一人暮らしがどんなふうに飲み水を用意しているのか、リアルな選択肢を知りたい人は、こちらの記事も参考になります。
▶ 一人暮らしの水どうしてる?4つの選択肢を月額実費で正直比較
手間をかけたくないなら浄水型ウォーターサーバー
カートリッジ交換すら面倒で、冷水も温水もすぐ使いたいなら、浄水型ウォーターサーバーという選択肢もあります。
これは水道水をそそぐだけで、内蔵フィルターを通したきれいな水を冷水・温水で使えるタイプです。
ボトルを注文して運んだり、ゴミを出したりする手間がないのが特長です。
ただし本体の月額がかかるので、「水道水そのままで十分」な人には必ずしも必要ありません。
浄水型ウォーターサーバーが自分に合うかどうかを、料金を実費で比較して判断したい人は、次の記事でくわしく解説しています。
▶ 浄水型ウォーターサーバーのデメリット全部見せ|後悔しない選び方
まとめ:大阪市の水道水はそのまま飲める。「まずい」は過去の話
大阪市で暮らす人が水道水をそのまま飲むことは、大阪市水道局の案内をふまえると問題ないと考えられます。
水源の琵琶湖・淀川の水を高度浄水処理でキレイにし、水質基準52項目をクリアした水が、蛇口まで届いているからです。
そして「大阪の水はまずい」は、公式自身が「昔そう言われていた」と認めるほど、過去の話になっています。
2000年に高度浄水処理100%を達成し、ペットボトル水が金賞を取ったこともあるほど、大阪の水は大きく変わりました。
だから多くの一人暮らしは、水道水そのままか、月数百円の浄水ポットで十分です。
- ①水道水そのまま … 0円・においが気にならない人はこれでOK
- ②冷やす … 0円・においを感じにくくしたい人に(その日のうちに飲みきる)
- ③浄水ポット … 月数百円・手間なくおいしくしたい人に
- ④浄水型ウォーターサーバー … コスパは要検討・冷水も温水も毎日使う人に
まずは今日、蛇口の水を冷蔵庫で冷やすところから試してみてください。
それだけで「大阪の水道水、意外といけるかも」と感じられるはずです。
大阪の水は昔とぜんぜん違うんだ。まずは水道水か浄水ポットで様子を見て、それでも冷水・温水を毎日たっぷり使いたくなったら、サーバーのコスパだけ確認しておこう!
浄水型ウォーターサーバーが自分に必要か・不要かを、料金を実費で比較して判断したい人は、次の記事をどうぞ。