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こんにちは、『ラクして暮らす』運営者のやすです。
このブログでは、公的な統計や各社の公式サイトを1つずつ開いて、書いてあることだけで整理しています。
「がんばって作らなくていい」という結論も、遠慮なくそのまま書きます。
仕事から帰って夕飯を作るの、毎日しんどい…。よその共働きの家って、本当はどうしてるの?
国の統計に、共働き夫婦が何時に帰って、何時に夕飯を食べ始めて、料理に何分かけているかが載ってるんだ。まずは数字で「よその家」を見てみよう!
先に結論をお伝えします。
国の統計で見ると、子どもがいて夫も妻も雇われて働いている家庭でも、平日の料理や片付けの時間は、夫11分に対して妻96分です(2021年)。
週35時間以上働く妻の場合、帰宅から夕食開始までは、平均どうしで見ると約1時間しかありません。
だからこそ、毎日ひとりでがんばって作るより、作らない日や夫婦の分担を決めて「回す仕組み」を作るのがおすすめです。
この記事では、総務省の社会生活基本調査(2021年)と家計調査(2025年)、国立社会保障・人口問題研究所の全国家庭動向調査(2022年)を2026年10月29日に開いて、書いてあることだけで整理しました。
- 共働きの夕飯づくりがしんどくなる理由を、国の統計の数字で
- 旦那さんがどのくらい料理をしているか
- 料理は楽をしていい、と言える国の資料
- 作らない日の選択肢と、共働き世帯が使っているお金
それでは、くわしく見ていきましょう。
目次
- 1.夕飯作りはしんどい
- 1.1.帰ってから食べるまでが短い
- 1.2.料理と片付けは妻に集まる
- 1.3.献立を考える役も妻に集まる
- 1.4.作る以外の仕事が多い
- 2.旦那は料理する?
- 2.1.炊事をまったくしない夫は?
- 2.2.少しずつ増えている
- 2.3.妻が正社員の家庭では?
- 2.4.片付けや買い物なら
- 2.5.旦那が料理しないときは…
- 3.料理は楽をしていい
- 3.1.国の食生活指針では?
- 3.2.家で一から作る前提ではない
- 3.3.一汁三菜は毎回?
- 3.4.みんな食材から作ってる?
- 3.5.それでも気をつけたいこと
- 4.作らない日の選択肢とお金
- 4.1.総菜・弁当
- 4.2.外食・テイクアウト
- 4.3.冷凍食品
- 4.4.ミールキット・食材宅配
- 5.共働きの夕飯のQ&A
- 5.1.夕飯、毎日作らないとダメなの?
- 5.2.夫婦で帰る時間がバラバラなときは?
- 5.3.子どもが小さいうちはどうしてる?
- 6.まとめ
夕飯作りはしんどい
まずは、国の統計に出ている数字で、共働きの夕飯づくりのリアルを見ていきます。
時間は総務省の社会生活基本調査、分担は国立社会保障・人口問題研究所の全国家庭動向調査を使いました。
2つの調査は調べ方も「家事」の範囲も違うので、数字どうしを並べて比べることはしません。
数字を見ると、夕飯づくりがしんどい理由がいくつも重なっていることが分かります。
帰ってから食べるまでが短い
総務省の社会生活基本調査(2021年)には、子どもがいる世帯の夫婦が、平日に何時に仕事から帰り、何時に夕食を食べ始めたかの平均時刻が載っています。
ここでは、夫も妻も雇用されて働いている夫婦の数字を使います。
そのうち、週35時間以上働いている妻は、仕事からの帰宅が平均18時09分、夕食の開始が平均19時13分でした(2021年)。
同じ区分の夫(妻の働く時間を問わない)は、帰宅が平均19時30分、夕食の開始が平均19時33分です(2021年)。
*総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 調査票Aに基づく結果 生活時間に関する結果 平均時刻編」(第19表・第37表)から抜粋(2026年10月29日確認)
ただし、この数字の読み方には注意がいります。
帰宅と夕食開始の差は約1時間ですが、これは平均どうしの差で、一人ひとりが1時間で夕飯を用意しているという意味ではありません。
平均時刻は、その日に帰宅や夕食の記録があった人だけの平均です。
週35時間以上働く妻の場合、記録があったのは帰宅で82.4%、夕食開始で84.6%の人でした(2021年)。
*総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 調査票Aに基づく結果 生活時間に関する結果 平均時刻編」(第19表・第37表)から抜粋(2026年10月29日確認)
また、総務省は夕食開始時刻を「16時以降、24時(翌日0時)前に始まる最初の食事開始時刻」と定めています。
*総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果 結果の概要」から抜粋(2026年10月29日確認)
つまり、夫や妻それぞれが食べ始めた時刻の平均で、家族がそろって「いただきます」をした時刻ではありません。
それでも、帰ってから食べ始めるまでの間に、着替えや子どもの世話と料理が重なると、時間はすぐに足りなくなります。
短い時間で一から作ろうとすると、どうしても余裕がなくなります。
料理と片付けは妻に集まる
同じ調査には、料理や食器洗いにあたる「食事の管理」という時間があります。
総務省は「食事の管理」の中身を「料理、食器洗い等」と説明しています。
*総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 詳細行動分類による生活時間に関する結果 結果の概要」から抜粋(2026年10月29日確認)
子どもがいる世帯で、夫も妻も雇用されて働いている夫婦の平日1日の「食事の管理」は、夫が11分、妻が96分でした(2021年)。
*総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 調査票Bに基づく結果 詳細行動分類による生活時間に関する結果 生活時間編」(第18-1表)から抜粋(2026年10月29日確認)

これは、その日に料理をしなかった人も含めた全員の平均です。
朝・昼・夜を合わせた1日の時間なので、夕飯だけにかけた時間ではありません。
それでも、平日の台所仕事の多くを妻が受け持っている様子は、この数字から読み取れます。
献立を考える役も妻に集まる
国立社会保障・人口問題研究所の全国家庭動向調査(2022年)は、料理や掃除のような目に見える家事だけでなく、「見えない家事」の分担もたずねています。
この調査は配偶者のいる女性が答えたもので、家事の数字は妻が60歳未満の世帯を集計しています。
共働きの家庭だけでなく、妻が働いていない家庭も含んだ数字です。
「食事の献立を考える」を担当しているのは、妻が88.9%、ふたりで一緒にが7.0%、夫が3.2%でした(2022年)。
ここでの「妻」は「妻」と「どちらかというと妻」を、「夫」は「夫」と「どちらかというと夫」を合わせた割合です。
*国立社会保障・人口問題研究所「『第7回全国家庭動向調査』概要版」(図2-8)から抜粋(2026年10月29日確認)
同じ調査の概要は、「食材や日用品の在庫の把握」と「食事の献立を考える」は、約9割の妻が担当していると説明しています。
献立を考えるのは、冷蔵庫の中身、家族の予定、前の日に何を食べたかを思い出しながら決める仕事です。
台所に立っていない時間にも頭を使うので、やっている本人にしか見えにくい負担になります。
料理を手伝ってもらっても、「何を作るか」を毎日決めているのが自分なら、しんどさはあまり減りません。
作る以外の仕事が多い
夕飯には「作る」以外の仕事もたくさんあります。
全国家庭動向調査(2022年)では、「食材や日用品の在庫の把握」を妻が担当している割合が86.0%でした。
*国立社会保障・人口問題研究所「『第7回全国家庭動向調査』概要版」(図2-8)から抜粋(2026年10月29日確認)
さらに、社会生活基本調査(2021年)で、子どもがいる世帯の夫も妻も雇用されている夫婦の平日1日の家事関連時間を見ると、夫40分、妻280分でした。
家事関連時間は、「家事」「介護・看護」「育児」「買い物」の時間を合わせたものです。
*総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 調査票Aに基づく結果 生活時間に関する結果 生活時間編(全国)」(第32-1表)・総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果 結果の概要」から抜粋(2026年10月29日確認)
夕飯の前後には、買い物や子どもの世話など、ほかの家事も重なります。
夕飯の負担は「作る時間」だけでなく、献立・在庫の確認・買い物・片付けまで含めた量で考える必要があります。
うちだけじゃなかったんだ…。献立を考えるのも、ほとんど妻なんだね。
そうなんだ。じゃあ旦那さんはどのくらい料理をしているのか、次は数字で見てみよう。
旦那は料理する?
「うちの旦那は料理をしない」と感じている方も多いかもしれません。
全国家庭動向調査は、夫が「炊事」をどのくらいの頻度でしているかを、妻にたずねています。
調査では「夫」と書かれているので、ここでも数字の説明は「夫」と書きます。
炊事をまったくしない夫は?
2022年の調査では、炊事を「まったくしない」夫は50.4%でした。
妻のほうは、炊事を「毎日・毎回」している人が86.5%です(2022年)。
*国立社会保障・人口問題研究所「『第7回全国家庭動向調査』概要版」(図2-7)から抜粋(2026年10月29日確認)
前の章の献立の数字と同じ調査なので、共働きの家庭だけでなく、妻が働いていない家庭も含んだ数字です。
また、この調査の「炊事」は、朝・昼・夜を分けていません。
夫が夕飯を作る割合ではなく、食事づくり全体の数字として読んでください。
少しずつ増えている
夫が炊事を週1〜2回以上している割合は、2008年が19.4%、2013年が21.0%、2018年が23.6%でした。
*国立社会保障・人口問題研究所「第6回全国家庭動向調査 結果の概要」(図4-10)から抜粋(2026年10月29日確認)
2022年の調査では、この割合が30.6%になっています。
夫婦の家事の合計を100としたときの妻の受け持ちの平均も、2008年の85.5%から、2022年は80.6%に下がりました。
*国立社会保障・人口問題研究所「『第7回全国家庭動向調査』概要版」(図2-4・図2-7)から抜粋(2026年10月29日確認)
旦那さんの炊事は、14年で少しずつ増えてきています。
妻が正社員の家庭では?
全国家庭動向調査は、妻の働き方別の数字も出しています。
妻が正社員(正規雇用)で働く家庭では、平日1日の家事時間の平均が、妻186分、夫65分でした(2022年)。
妻の働き方別に見ると、夫の家事時間がいちばん長かったのは、妻が正社員(正規雇用)で働く家庭です。
*国立社会保障・人口問題研究所「『第7回全国家庭動向調査』概要版」(図2-3)から抜粋(2026年10月29日確認)
次に、夫婦の家事の合計を100としたときの、妻の受け持ちの割合です。
妻が正社員(正規雇用)で働く家庭のうち、妻が家事の8割以上を受け持っている家庭は50.6%でした(2022年)。
この50.6%は、「80〜89%」17.9%、「90〜99%」23.1%、「100%」9.6%を当ブログで足した値で、概要の本文では約5割と書かれています。
*国立社会保障・人口問題研究所「『第7回全国家庭動向調査』概要版」(図2-6)から抜粋(2026年10月29日確認)
妻が正社員で働く家庭でも、約半数は、妻が家事の8割以上を受け持っています。
なお、ここでの「家事」は炊事だけでなく、掃除や洗濯なども含んだものです。
料理だけの分担の割合ではない点に気をつけてください。
片付けや買い物なら
全国家庭動向調査(2022年)では、夫が週1〜2回以上している割合は、炊事が30.6%なのに対して、食後の片付けは47.8%、日常の買い物は46.0%でした。
*国立社会保障・人口問題研究所「『第7回全国家庭動向調査』概要版」(図2-7)から抜粋(2026年10月29日確認)
片付けや買い物は、炊事よりも夫がしている割合が高い家事です。
旦那さんが料理をしなくても、夕飯まわりの仕事をまったくしていないとは限りません。
旦那が料理しないときは…
料理をしてこなかった旦那さんに、いきなり「明日から作って」と頼んでも、うまく回らないこともあります。
それよりも、片付け、買い物、献立を決めるなど、料理以外の仕事から渡していくほうが現実的です。
「作らない日」の総菜を帰りに買ってくる役も、立派な分担の1つです。
責めるよりも、「これをお願い」と具体的に1つ頼むほうが、分担は進めやすくなります。
うちの旦那、料理はしないけど、片付けならやってくれるかも…。
それで十分なスタートだよ!それに、料理そのものも、もっと楽をしていいんだ。
料理は楽をしていい
ここまで読んで、「やっぱり自分ががんばって作らないと」と思った方もいるかもしれません。
でも、国の食事の目安を開いてみると、家で一から作ることが前提にはなっていません。
国の食生活指針では?
2000年に当時の文部省・厚生省・農林水産省が決め、2016年6月に一部改正された「食生活指針」には、次の一文があります。
「手作りと外食や加工食品・調理食品を上手に組み合わせましょう。」
*農林水産省「食生活指針について」・同ページ掲載「「食生活指針」改定ポイント(平成28年6月)」から抜粋(2026年10月29日確認)
国の食生活指針にも、手作りと外食や調理食品を上手に組み合わせましょう、と書かれています。
手作りと組み合わせて総菜や弁当を使うのは、手抜きではなく、指針に書かれた食べ方です。
家で一から作る前提ではない
農林水産省の「日本型食生活」を説明するページ(2015年更新)にも、次のように書かれています。
「ごはんと組み合わせる主菜、副菜などは、家庭での調理のみを前提とせず、中食、冷凍食品、レトルト食品、合わせ調味料などの活用や外食との組み合わせもできます。」
*農林水産省「「日本型食生活」の特徴」から抜粋(2026年10月29日確認)
中食は、総菜や弁当のように、買ってきて家で食べる食事のことです。
一汁三菜は毎回?
和食の基本の形として「一汁三菜」がよく知られています。
ただ、農林水産省の和食のページは、「毎回、「一汁三菜」を用意するのは、現実的には難しいことも多いはず。」と書いています。
同じページには、「日常生活では「一汁二菜」で考えても大丈夫。」「時間がない時は、買ってきたお惣菜を活用して「副菜」を用意するのも一つの方法です。」ともあります。
そして、「基本はしっかり、でも無理し過ぎないことが大切です!」と結ばれています。
*農林水産省「子どもに伝えたい! 和食の「型」と献立づくり」から抜粋(2026年10月29日確認)
みんな食材から作ってる?
農林水産省の「食育に関する意識調査」(2025年10〜11月調査・2,391人)では、ふだんの食事を「ほとんどのものを食材から調理して」準備している人は30.3%でした。
「一部市販食品を取り入れて」が39.6%、「ほとんどのものに市販食品を利用して」が10.2%で、合わせると49.8%の人が市販の食品を取り入れています(2025年調査・当ブログで計算)。
*農林水産省「食育に関する意識調査報告書PDF形式(令和8年3月)」(図2-8)から抜粋(2026年10月29日確認)

この調査は20歳以上の全国の人が対象で、共働きの家庭だけの数字ではありません。
それでも、ほとんどのものを食材から作っている人は、3割ほどにとどまります。
それでも気をつけたいこと
楽をしていいといっても、何でもよいわけではありません。
農林水産省の広報誌の記事では、好きなものを中心に買うと、塩分のとりすぎや栄養のかたよりが気になる、と紹介されています。
そのうえで、栄養成分表示を見て選ぶことや、おにぎりや丼物には野菜の総菜を足すことがすすめられています。
*農林水産省「「中食」の今」から抜粋(2026年10月29日確認)
買ってきたものに野菜のおかずを1品足すくらいの気持ちで、組み合わせていけば十分です。
総菜や冷凍を使うのは手抜きじゃないんだ。次は、作らない日の選択肢とお金を見ていこう!
作らない日の選択肢とお金
作らない日を作るなら、気になるのはお金です。
総務省の家計調査(2025年)には、二人以上の世帯のうち勤労者世帯について、「夫婦共働き世帯」と「夫のみ有業の世帯」に分けた1か月の支出が載っています。
ここでは、その表から、総菜や弁当にあたる「調理食品」と、外食の金額を紹介します。
どちらも1か月の合計で、夕飯だけに使った金額ではありません。
総菜・弁当
家計調査の「調理食品」には、スーパーなどで買う弁当やおにぎり、コロッケやサラダのような総菜が入ります。
冷凍のおかず(冷凍調理食品)や、夕食の材料をそろえたセットも、この「調理食品」に数えられています。
*総務省統計局「家計調査2025年報 付録8 収支項目分類表」から抜粋(2026年10月29日確認)
この「調理食品」への支出は、夫婦共働き世帯で1か月13,725円でした(2025年)。
夫のみ有業の世帯は12,886円です(2025年)。
*総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 年次 2025年」(第3-11表「妻の就業状態,世帯類型別」)から抜粋(2026年10月29日確認)
総菜や弁当は、買って帰ればそのまま出せるので、作らない日のいちばん手軽な選択肢です。
帰り道のスーパーで買えるなら、買い物と夕飯の準備が一度で済みます。
外食・テイクアウト
家計調査では、飲食店の料理は、店で食べても、持ち帰りや出前、宅配でも「外食」に入ります。
「外食」には学校給食も含まれるので、ここでは学校給食を除いた「一般外食」の金額を使います。
*総務省統計局「家計調査2025年報 付録8 収支項目分類表」から抜粋(2026年10月29日確認)
一般外食への支出は、夫婦共働き世帯で1か月19,161円、夫のみ有業の世帯で18,018円でした(2025年)。
夫婦共働き世帯の一般外食と調理食品を合わせると32,886円で、食料への支出96,151円の34.2%にあたります(2025年・当ブログで計算)。
*総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 年次 2025年」(第3-11表「妻の就業状態,世帯類型別」)から抜粋(2026年10月29日確認)
ここで、1つ注意があります。
この表の世帯人員は、夫婦共働き世帯が3.35人、夫のみ有業の世帯が3.06人で、共働き世帯のほうが人数が多いのです(2025年)。
1人あたりにすると、一般外食は夫婦共働き世帯が約5,720円、夫のみ有業の世帯が約5,888円、調理食品は約4,097円と約4,211円になり、どちらも順番が逆になります(2025年・当ブログで計算)。
この表だけで「共働きは外食や総菜にお金をかけている」とは言えません。
よその家と比べるより、自分の家で「作らない日」に月いくらまで使うかを先に決めておくほうが、安心して休めます。
冷凍食品
冷凍食品は、買い置きができるのが強みです。
冷凍庫に何品か入れておけば、その日の帰りが遅くなって急に「今日は作らない」と決めても困りません。
先に書いたとおり、冷凍のおかずへの支出は、家計調査では「調理食品」の中に含まれています。
この表には冷凍のおかずだけを取り出した欄はないので、冷凍食品にいくら使っているかは分かりません。
ミールキット・食材宅配
最後に、ミールキットです。
ミールキットは、決まった料理の材料とレシピがセットになったものです。
最初の章で見たとおり、「食事の献立を考える」のは妻が88.9%で、夕飯のしんどさの大きな部分は「何を作るか決めること」にあります(2022年)。
この「献立を決める役」を旦那さんに渡せれば一番ですが、料理をしてこなかった旦那さんに、いきなり任せるのは簡単ではありません。
献立を決める役を旦那さんに渡せないなら、ミールキットに渡すという手があります。
ミールキットなら、何を作るかを決めることと、材料を買いそろえることが、まとめて減ります。
レシピがついているので、作る役を旦那さんと分けるきっかけにもなります。
料金や続け方はサービスごとに違うので、申し込む前に公式サイトで確かめてください。
なお、共働き家庭のミールキットの利用率を示す公的なデータは、今回の調査では見つかりませんでした。
買い物そのものを減らしたい人は、買い物に行かない日の仕組みを国の統計で調べた記事もどうぞ。
▶ 買い物に行きたくないのは普通?国の統計と行かない日の仕組みを全部調べた
共働きの夕飯のQ&A
夕飯、毎日作らないとダメなの?
毎日、家で一から作らなくても大丈夫です。
上の章で見たとおり、国の食生活指針にも「手作りと外食や加工食品・調理食品を上手に組み合わせましょう。」と書かれています。
共働きの家庭が週に何日作らないのかを測った公的なデータは見つかりませんでしたが、作らない日を決めるかどうかは、それぞれの家庭で決めてかまいません。
夫婦で帰る時間がバラバラなときは?
社会生活基本調査(2021年)の平均では、子どもがいて夫も妻も雇用されている夫婦で、夫の帰宅は19時30分、週35時間以上働く妻の帰宅は18時09分でした。
*総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 調査票Aに基づく結果 生活時間に関する結果 平均時刻編」(第37表)から抜粋(2026年10月29日確認)
帰る時間がずれるなら、「先に帰ったほうが温める」「後から帰ったほうが片付ける」のように、帰る順番で役割を決める方法があります。
全員そろって食べる日を週に何日かに決めて、ほかの日は各自で食べる、という分け方もできます。
子どもが小さいうちはどうしてる?
社会生活基本調査(2021年)で、一番下の子が6歳未満で、夫も妻も雇用されている夫婦の平日1日の家事関連時間は、夫78分、妻373分でした。
家事関連時間には育児の時間も含まれます。
*総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 調査票Aに基づく結果 生活時間に関する結果 生活時間編(全国)」(第32-1表)から抜粋(2026年10月29日確認)
子どもが小さいうちは、夕飯の前後に育児が重なるので、作る量を減らす工夫がいっそう役に立ちます。
作らない日を増やしたり、半分作る形にしたりして、その時期だけでも回し方を変えてみてください。
まとめ
共働きの夕飯のリアルを、国の統計で見てきました。
子どもがいて夫も妻も雇用されている夫婦の平日1日の料理や片付けの時間(食事の管理)は、夫11分、妻96分でした(2021年)。
全国家庭動向調査(2022年)では、献立を考えるのは妻が88.9%で、夫の炊事は増えてきたものの、「まったくしない」夫が50.4%でした。
夕飯がしんどいのは、帰ってから食べるまでが短いこと、料理と献立が妻に集まること、作る以外の仕事が多いことが重なっているからです。
だからこそ、毎日ひとりでがんばるより、作らない日と夫婦の分担を決めて、仕組みで回すのがおすすめです。
最後に、タイプ別の結論を書きます。
- ①毎日作っていて、しんどい人 → 曜日を決めて「作らない日」を作る。総菜・冷凍・外食のどれでもよい
- ②献立を考えるのがつらい人 → 「献立を決める役」を旦那さんに渡す。渡せないならミールキットに渡す
- ③旦那が料理をしない人 → 片付け・買い物・献立決めなど、料理以外の役割を1つ固定して頼む
- ④帰る時間がバラバラな人 → 帰る順番で役割を決めるか、そろって食べる日を決めて、ほかの日は各自で食べる
この記事の数字は、2026年10月29日に総務省と国立社会保障・人口問題研究所の公表資料で確認したものです。
よその家と比べて落ち込まなくて大丈夫。数字で見れば、しんどいのはあなただけじゃないからね!